お肌の健康を維持するにも、肌の老化を防止するにも、すべては日常の食生活が基本になります。日常の食生活を抜きにしては、ほかにどんなすばらしい努力をしても、どんな高いサプリメントを飲んでいても、それこそキミエホワイトを飲んでいても、いっさい意味なく無駄に終わります。

食と美、そして健康、アンチエイジングの不可分な関係をみていきましょう。
なにも食べなければ人間はすぐに死んでしまいますから、それだけで「食」がいかとにかく食べてさえいればいいのかというと、いかに大切かがわかります。
現代人の食生活の実態をみると、食べれば食べるほど栄養失調になっていく、脂肪分をとり過ぎて肥満の原因をつくっている、ダイエット願望が強くて食事の必要量が足りていないなどなど、その実態たるや、まことにお寒い限りです。食べようと思えばいくらでも食べられる飽食の時代、しかも、科学的根拠のあやしい健康情報やダイエット情報が氾濫する社会。そんな現代社会にあって、老化を防止し、健康を保つ食生活を実践するのは、過去のどんな時代、社会にも増して難しいことなのかもしれません。アンチエイジングを実現するためにも、正しい食生活の基本を身につけることがなによりも大切です。

栄養素はバランスが大事

 食生活でもっとも重要なのは、まずなんといっても「質、量ともにバランスのよい食事」をとることです。現代人、とくに最近の若者たちの中には、いつもおなかいつぱい食べているのに、栄養は失調状態と同じように極端に偏っているなどというケースが増加しています。インスタント・レトルト食品、ファーストフード、ジヤンクフードなどなど、栄養の偏ったものばかりを食べていれば当然ありうることで、不思議でもなんでもありません。これではアンチエイジングどころか、健康、もっといえば命の維持さえ危うくなってしまいます。

私たちの体は、必要な栄養素がバランスよく供給されることで初めて健康に保たれます。その栄養素には、糖質、脂質、たんぱく質の大栄養素、次に各種のビタミンとミネラル、さらには非栄養素に分類される食物繊維、そして、活性酸素の除去や免疫機能の強化に効果があるといわれるポリフェノールやオレイン酸などの抗酸化成分などがあります。こうした栄益素を「バランスよく」とることがなによりも大切で、そのためには肉や魚介類、穀物、野菜、乳製品、卵、海藻、果物など、さまざまな食品を好き嫌いなく、偏らないように食べる必要があります。

ネットの間違った健康情報にだまされない

 しかし、最近では、かなり健康意識が高い人でも、偏った食生活に陥ってしまうケースがあります。その原因のほとんどは、「何々は体にいい」とか「何々は健康に悪い」などといった「健康情報」です。「情報」に振り回されることで、せっかくそれまでできていたバランスのよい食生活が、どこかへ飛んでいってしまうのです。

極端な話ですが、緑黄色野菜がいくら体にいいからといって、緑黄色野菜ばかり食べていたのでは心身の健康など維持できるはずはありません。それと同じで、動物性脂肪は肥満の原因になるのでできるだけ控えたほうがいいと言われて、肉類を食べるのをいっさいやめてしまうのは考えものです。そのぶん、魚介類をふんだんにとるなどして補うならまだしも、たいていの場合は栄益バランスの偏りを招いてしまいます。
もちろん、肉の脂身ばかりを好んで食べるような食生活は論外ですが、高齢になっても肉類を適度にとる食事をしていれば、良質のたんぱく質を効率よく補給できますから健康維持、老化防止に極めて有効です。健康はもちろん、アンチエイジングのためにも、食生活はとにかくバランスが第一なのです!

朝ごはんはやっぱり食べるほうがよい

 バランスのよい食生活を実践するために鍵になるのは、朝食を抜かないことと外食をできるだけ減らすことです。いずれも現代人には「難題」とされていますが、できる限り心がけたいものです。
宵っ張りの朝寝坊という現代人のライフスタイルを反映したものでしょうが、医学的にみれば、朝食を抜くのはガソリンを入れないまま車を走らせるようなもので、それだけで体に大きな負担をかけます。しかも、朝食を抜いた状態で昼食をとると、空腹感から脂肪分の多いこってりしたメニューをおなかいっぱい食べる傾向が強くなります。その結果、今度は夕食の時聞が遅くなり、それがまた朝の食欲不振につながるという悪循環が生じてしまいます。どうしても食べられない人は、牛乳1杯、バナナ1本から徐々に慣らしていきましょう。

外食でも食べたい野菜

外食が生活の一部になっているという人も多いことでしょう。確かに仕事に忙しい現代人には、外食を抜きにした生活は考えられないかもしれません。しかし、外食には健康面でもアンチエイジングの面でも、大きな問題点がいくつかあります。その主なものだけでも、食塩が多く使われている、脂っこいメニューが多い、野菜が少ないなどがあげられます。こうした食事ばかりとっていると、必然的に栄養は偏りますし、塩分、脂肪分のとり過ぎになって、高血圧や肥満など生活習慣病の原因を招くことになります。外食は、できれば1日1食以内にとどめるのが望ましいでしょう。やむを得ず外食する場合でも、栄養のバランスのよい焼き魚定食などにほうれん草のおひたしを追加するなど、脂肪分の少ない低エネルギーのメニューを選び、野菜を多めにとるように心がけたいものです。

食べすぎはもってのほか

日常の食事で、もうひとつぜひ気をつけたいのは、食べる量を腹八分目にとどめることです。現代人はただでさえ運動不足気味ですから、食事ごとに満腹するまで食べていると、エネルギー過多になりやすく、肥満を招く危険性が大きくなります。食生活はまさに習慣ですから、日ごろから腹八分目を実践し、その量で満足できるように体を慣らしていく必要があります。古今東西、過食をして天寿を全うした人はいないきもことを肝に銘じておきましょう。

以上のような点を心がけながら、実際の食事で①野菜をたっぷり食べる、動物性脂肪をとり過ぎない、食塩を控えめにする、カルシウムを十分にとる、などの点を注意していれば、食生活の基本はほぼ万全といえるでしょう。ちなみに、野菜は緑黄色野菜だけでなく淡色野菜も十分にとりましょう。動物性脂肪は牛・豚・鶏を控え、魚介類を増やします。食塩のとり過ぎは外食を減らす、みそ汁を具だくさんにする、薄味に慣れる、めん類のつゆを残すなどでかなり改善されます。カルシウムは牛乳・ヨーグルトを積極的にとるほか、ビタミンD、マグネシウムなどの摂取が大切です。