人間の肌細胞は、日頃からつねに新しく生まれかわっています。新しい肌は基底層で生まれ、角質層でアカとして身体からはがれるまで、約30日程度の周期を保っています。これをターンオーバーといいますが、このターンオーバーが加齢、乾燥、脂性などでうまくいかなくなると、はがれるべき皮膚がはがれずに残ってしまい、角質がどんどん厚くなってしまうのです。

通常より厚くなった角質は、くすみ、カサつきの原因となるほか、素肌の透明感をなくしてしまったりするなど、さまざまな肌トラブルの原因となります。この厚くなった角質を取り除くのがピーリングといわれるものです。
ピーリングは、酸性の薬剤を塗布して、表面にたまった古い角質をはがすという美容法です。薬品を使うので、「ケミカルピーリング」とも呼ばれます。皮膚科などで受けることができます。角質をはがすというと、少々荒っぽいように感じますが、ピーリングを定期的に繰り返すことで、くすみがとれるだけでなく肌のターンオーバーが促進され、新しい皮膚が早く再生するようになります。また、真皮のコラーゲンやを増やして、しわを目立たなくしたり、毛穴の詰まりを防ぐため、ニキビの予防やニキビ跡の改善に効果があります。化粧品かぶれや虫さされ跡がシミになったもの(炎症性色素沈着)にも有効です。

ピーリングは、強くしすぎると皮膚にダメージを与えてしまい、弱すぎれば、あまり効果がありません。その調整が微妙なところです。最近では家庭でも簡単にできるようになったピーリングですが、トラブルも多いので注意しましょう!
ピーリング剤の肌に対する反応は、その人の肌の状態によって違ってくるので、どのくらい塗布時間をとるかといったことも、きちんとみきわめる必要があります。
ひところ、医師免許のないエステティックサロンでピーリングを受けた人たちに、トラブルが続出ということがありました。その点、皮膚科で受けるピーリングは、薬剤の種類や濃度、塗布時間を、肌の状態に合わせ、フレキシブルに対応してくれるので、肌が弱い人でも安心して施術を受けることができます(ただし、重度のアトピー性皮膚炎の場合は、施術ができないので、まずアトピーの治療を優先します)。

ケミカルピーリングで塗布する酸は、AHA(水溶性)と、BHA(脂溶性)が主流です。AHAにはフルーツ酸、乳酸、グリコール酸などが含まれます。BHAはサリチル酸が一般的です。施術中はピリピリとした刺激を感じることがありますが、これは酸が効いている証拠なので心配はいりません。

気になる方は、ご近所の皮膚科などで相談してみてはいかがでしょうか。